CLINIC BLOG

2024.11.14更新

いつも行く地元の理髪店の店主さんと髪をカットして頂きながらなんとなく歯の話になりました。店主さんは昔からの友人の歯科医に2か月に一度メンテナンスに行かれていて歯は大事という意識がとても高い方です。歯ブラシが上手くできてないと凄く厳しく言われるそうで歯石除去と咬合調整などを必ず行い歯軋り防止のナイトガードも作り夜は欠かさず装着して調整しているそうです。過去には八重歯で歯を抜いて矯正もされています。自分が診ている患者さんの歯は責任を持って最後まで面倒をみるんだといわれるそうであまり新規の患者さんは増やさず、診療日も年齢的に減らしている等と色々話してくれました。

私はすごく親身に丁寧に歯の管理をされている歯科医だなと率直に感じました。多少言葉は乱暴でも言われる事は理に適っていますよ。信頼できますねと。

私なりに理髪店の店主が健康な口腔内を維持している理由を考えてみました。

①しっかり定期健診を受けている

②かかりつけ歯科医から歯ブラシ等厳しく指導を受けている

③犬歯を正しい位置に戻している

④歯軋り食いしばりに対する装置を入れている

⑤歯の神経を抜いていない

⑥虫歯、歯周病予防の意識が高い(歯の重要性を認識)

こんな雑談の中でもなるほどと気づかされる散髪の時間となりました。また2か月後に伺います。

 

 

投稿者: 南部歯科

2024.08.26更新

いつも3か月の定期検診に来て頂いていた奥様が少し間が開いて来院された。少し歯がかけた部分はあったが概ね問題が無い口腔内で安心した所、ご主人様がお亡くなりになったと言う報告を頂いた。ご主人様も3か月に一度必ず定期検診に見えていていつも変わらずお元気でお口の中は安定していたのに?主人は病院嫌いで中々行かなかったのが災いしたのか診てもらった時は末期のガンで遅かったんですと言う話であった。驚きと戸惑いで少し動揺した。お口の中を診ていれば全身病もある程度は把握できる自信はあったのだがガンと歯周病はそんな関連性はないのか、或いはこの患者様に限っての事なのか?定かではないが口腔内の定期健診と同様に身体の健診も定期的に行う必要性がある事を改めて再確認をした出来事であった。

患者様のご冥福を心からお祈り致します。

投稿者: 南部歯科

2024.06.01更新

2年に1度診療報酬の改正がおこなわれます。歯科も色々と変更になりました。良い点は条件付きですが奥歯も保険で白い詰め物や白い被せ物が入れられる様になりました。また歯列の相談も保険で受けることができます。これによりインプラント、矯正、保険外の材料を使う等の治療以外はほとんど保険で治療が受けられます。私ども診療所の方は施設基準が新たに設けられそれぞれクリアをしなければなりません。

当院は開業当初より保険診療が中心の診療所です。患者様のニーズにあった治療をこれからも心がけてまいります。

投稿者: 南部歯科

2023.11.25更新

歯が欠損して新しく歯を作る場合は、私の開業当初はブリッジか入れ歯にするか選択肢は2つしかありませんでした。スウェーデンの整形外科医ブローネマルク教授が犬の顎の骨にチタン体が着いた発見からインプラントが生まれました。平成5年赤坂のブローネマルク・オッセオインテグレーションセンターで小宮山与太郎先生にご指導頂く機会を得てインプラントという歯を作る第3の選択肢を増やすことができるようになりました。私は平成10年に最初のインプラント治療を知人に行い現在まで25年間で400以上のインプラントを入れてきました。今ではほとんどの歯科医院でインプラント治療を受けることが可能になりました。インプラントは画期的な治療方法です。しかしルールをしっかり守らないと長期間維持することはできません。私が特に気をつけていることはまず

①患者さんがインプラント治療をよく理解しているか

②3つの選択肢の中で本当にベストなのか

③既往症、全身病、歯軋り食い縛りはないか

④自身のブラッシング状態や定期的な検診を守っていけるか

を念頭において進めていくので基本的には3つの選択肢から患者さんに決定して頂いています。

先日当院インプラント1号の知人に暫くぶりに来院頂きました。左2本右2本無事健在でホッと一安心です。あれから25年、しっかりとした手技を施せば25年は保つ確信ができました。

投稿者: 南部歯科

2023.10.27更新

当院は平成2年に開院して33年が経ちました。先日いつも海外におられる女性の患者さんの定期健診を行いました。いつもしっかりケアされていて非常に口腔内は良好です。ふとカルテを見ると初めて来院頂いてから30年以上経っていてびっくりしました。最初に口の中を拝見した時は30代でいらしたんだと改めて時の流れが早いことに驚きました。継続は力なりと言いますが定期的に健診する成果は必ずあるものだと再認識した所です。

この方(娘さん)を連れてこられたお父様もずっと来られているのでカルテを見ると平成2年が初診でこちらは33年も来院頂いておりました。びっくりです。そういえば開院したばかりの私にかかりつけの歯医者になってほしいと言われた覚えがあります。当時から口の中の意識が高かったことが伺えます。ふとご年齢を見ると97でした。いつもお元気で変わらぬ人柄とはいえ、大きな責任を感じた今日この頃です。

 

 

投稿者: 南部歯科

2023.09.20更新

下顎の部分入れ歯が前歯の裏を通る形はよくあります。例えば①片側の奥歯が後ろまで欠損している②左右の部分入れ歯を繋いでいるそんな場合、前歯の後ろを通る形になります。前歯の裏に出っ張りがあれば誰でも違和感を感じ話がしにくくなります。一般的にはピンク色の樹脂で繋がっている場合が多いです。これが慣れない場合はリンガルバーと呼ばれる銀の棒で繋ぐ方法もあります。また鋳造バーと呼ばれる薄い金属で繋ぐ方法などがあります。いづれにせよ自分に合った入れ歯の形をよく担当の歯科医と相談しながら作ることがベストです。

投稿者: 南部歯科

2023.09.09更新

最近自身の左下7番が割れた。この歯は大学時代に先輩に神経を抜いてもらい銀歯を被せて頂いた歯である。大学在学中そして卒業後医局に残った計9年間のクラブ活動(アメフト)にも痛む事なく30年近く頑張ってくれた。それがピスタチオを油断して噛んでしまった。長年使用して平らに咬耕しておりまた神経を抜いている弱い歯である。もう少し食べ物に注意を払うべきと反省している。

大学時代を回想すると生理学の実習を思いだす。実習の中で咬合力を機械で測定することがあった。私の左下7番大臼歯は確か100kg越えで測定不能であった。当時はさすがアメフト咬合力が半端ないなどとおだてられていい気になっていたものだが、そんな時担当講師の先生から奥歯の破折に気をつけろ割れたらおしまいだぞ、マウスガード等を使用して保護することも必要と言われた記憶がある。

後悔先に立たず、油断大敵である。

投稿者: 南部歯科

2023.08.30更新

歯医者は基本的に自分が治療を施した歯は長く使って頂きたいと思っている。歯牙は噛むためにあり噛む事で正常に保つ事ができる。特に自院でつけた、詰めた、被せた物が取れた時はショックである。では何故取れたのか原因を探る。

①ガムやケャラメルの粘着物で取れる②デンタルフロスや歯間ブラシで引っ掛けるまたは無理に通す③固い物を噛んでしまい歯がかけて或いはヒビ割れて取れる④強い歯軋り食い縛りがある等がダツリの主な原因となる。

この中の③固い食べ物とは骨、種、貝類、お煎餅等が上げられるがその歯が神経があるかないかで大分強度が違う。当院では神経の無い歯に関して柿ピーナッツ系、フランスパン、あたりめスルメ系のような噛んでからすりつぶすような歯に力がかかる食べ物はできるだけ避ける様に指導している。壊れた時の被害が大きいからである。

ただし中高年以降の歯周病をお持ちの方に限定して説明している。

投稿者: 南部歯科

2023.08.22更新

お恥ずかしいことに、私自身最近歯のトラブルに見舞われた。今まで自身で虫歯を削ったり、埋めたり、根管治療をしたりと奮闘してきたが、今回はヒビが入っていた右下の歯で固い魚の骨が混じっていた身をかじってしまい歯根が割れてしまった。偶発的な出来事とはいえ激痛が走り物が噛めなくなってしまったのだ。数日は鎮痛剤で抑えたものの、腫れも出てきたので抗菌剤で叩いた。

がやはり食事は困難だ。やむなく決断し鏡で見た目を気にしながら麻酔をかけて割れた歯牙を取り除くことに成功した。これにより歯は1本失ってしまったが食事は以前のように取れる様になった。私はこの経験から

①歯が割れると噛むと激痛

②噛むたびに痛みが走る事は憂鬱

③噛めない歯は時に決断し取り除く事も大切

④28本の中の1本が欠損したが支障なく食事は取れる

ということを身を持って感じた。

初心忘るべからず、当たり前の事だが患者さんの苦痛は真摯に向き合い原因を探し取り除くことが歯科医の役目である。

投稿者: 南部歯科

2023.06.08更新

タバコのタールによる歯の汚れは放置すれば①虫歯に移行しやすい。また歯肉の変色やベロの汚れも起こる。ただ口の中が汚れるだけではない。タールには前述したように発癌物質が含まれているため②舌癌、歯肉癌、口腔底癌、頬粘膜癌、硬口蓋癌等を誘発する危険を持つ。またニコチン、タール、COの影響で③歯周病が進行しやすいため歯の喪失に繋がる。さらにタール自体の匂いやタール成分の付着、血行不良や唾液分泌の低下などで④悪臭の原因となる。

結論としてタバコは危険であるということを理解しなければならない。

投稿者: 南部歯科

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