歯が欠損して新しく歯を作る場合は、私の開業当初はブリッジか入れ歯にするか選択肢は2つしかありませんでした。スウェーデンの整形外科医ブローネマルク教授が犬の顎の骨にチタン体が着いた発見からインプラントが生まれました。平成5年赤坂のブローネマルク・オッセオインテグレーションセンターで小宮山与太郎先生にご指導頂く機会を得てインプラントという歯を作る第3の選択肢を増やすことができるようになりました。私は平成10年に最初のインプラント治療を知人に行い現在まで25年間で400以上のインプラントを入れてきました。今ではほとんどの歯科医院でインプラント治療を受けることが可能になりました。インプラントは画期的な治療方法です。しかしルールをしっかり守らないと長期間維持することはできません。私が特に気をつけていることはまず
①患者さんがインプラント治療をよく理解しているか
②3つの選択肢の中で本当にベストなのか
③既往症、全身病、歯軋り食い縛りはないか
④自身のブラッシング状態や定期的な検診を守っていけるか
を念頭において進めていくので基本的には3つの選択肢から患者さんに決定して頂いています。
先日当院インプラント1号の知人に暫くぶりに来院頂きました。左2本右2本無事健在でホッと一安心です。あれから25年、しっかりとした手技を施せば25年は保つ確信ができました。